私は、子どもが1歳半のとき桶谷式の母乳相談室に通って断乳しました。
今回は、その時に感じたメリットややり方、スケジュールなどの体験談を詳細に紹介していきます。
- 断乳・卒乳を考えている
- 桶谷式の断乳に興味がある
- 実際の断乳スケジュールや体験談が知りたい
桶谷式の断乳、メリットとデメリットは?
桶谷式断乳の最大の特徴は、断乳日まで授乳回数を減らさず母乳を飲ませること。
夜間断乳や量を減らすこともせず、断乳日に卒業します。
「○日にはおっぱいバイバイするんだよ」と親子でコミュニケーションを取りながら断乳日を迎えます。
桶谷式では、卒乳でなく「断乳」
一般的に「卒乳」は夜間断乳などで徐々に母乳回数を減らしていき、子どもの意思で自然とおっぱいから卒業することを言います。
ただし、授乳回数を減らすと母乳分泌が減り、乳質の悪い母乳が作られてしまいます。
そこで桶谷式では「断乳」が推奨され、断乳日まで授乳回数を減らさず最後まで質の良い母乳を飲ませることができます。
桶谷式断乳のメリット
- 断乳日まで質の良い母乳を飲ませ続けられる
- 断乳後に乳腺の詰まりなどのトラブルが防げて安心
- 親子で計画的に進めるので心の準備ができる
- ママの復職などに合わせて時期を決めやすい
桶谷式断乳のデメリット
- 桶谷式の母乳相談室(病院の母乳外来ではない)に基本的には通院
- 費用がかかる(通院最低5回 / 1回3,500円〜5,000円くらいが相場)
- 断乳翌日・断乳翌々日は、家族の協力が不可欠
断乳に適した月齢や時期は?
断乳に適した赤ちゃんの月齢
- 赤ちゃんが1歳を過ぎてしっかりと歩ける
- 赤ちゃんが離乳食を3食しっかりと食べられる
- ママのおっぱいにトラブルがない
ただし、ママの復職や妊娠などの理由で断乳が必要な場合もあるのであくまで目安です。
ちなみに、WHO(世界保健機関)は以下のように推奨しています。
理想的な成長、発達、健康を促すために生後6カ月まで母乳のみの育児を行い、 その後は適切な食事を補いながら2歳かそれ以上まで母乳を続けることを推奨
最近では“1歳過ぎると絶対に断乳させる”という考えはなくなりつつあるね。
断乳に適した時期は?
季節でいうとズバリ、春と秋です。
桶谷式の相談室によっては「原則、春と秋以外の断乳は受け付けません」と言われることも。
※私が通ったところは特に言われなかったです。
また、家族の協力を得られる日程を選ぶのも大切です。
特に断乳日の夜から断乳翌々日までは不可欠!
桶谷式の断乳スケジュールと体験レポ
実際に桶谷式の母乳相談室に行くタイミングは最低でも計5回。
- 断乳前日
- 断乳2日後
- 断乳後10日前後(個人差あり)
- 断乳後1ヵ月前後(個人差あり)
- 断乳後2ヵ月前後(個人差あり)
実際の断乳スケジュールと体験談を見ていきます。
私の場合、子どもは1歳半で1日5〜6回授乳。
子どもはおっぱい大好き、私は乳腺炎になりやすく定期的に桶谷式の母乳外来に通っていました。
おすすめはできませんが、1月に断乳しました。
断乳2〜3週間前【言い聞かせ】
「○日にはおっぱいバイバイするんだよ」とカレンダーを見ながら言い聞かせます。
- 意味を理解しなくても続ける
- 言い聞かせは1日1回でそれ以上はしない
- 授乳は普段どおり
という3つのポイントを抑えて行います。
私は鉄板ですが『おっぱいばいばい』の絵本を毎日読んで、読み終わったタイミングで言い聞かせをしました。
絵本を読んでから寝るという習慣が身につき、結果的に大成功でした。
断乳前日:通院
断乳後胸が張ったときの詰まりを防ぐのが目的で、痛みは全くなし。
断乳当日
当日の朝に「最後のおっぱい」だよと言って思いっきり飲ませて断乳をします。
ここで最後の記念にと授乳の光景を写真におさめました。
私は桶谷の先生の指示で乳房に顔を書いて子どもに見せるという方法。(相談室によって違うようです)
それを見せるとビックリして泣いてしまい、それ以降はもう欲しがらなくなりました。
胸の張りは思ったより大丈夫でしたが、寝かしつけが大変。
すぐにおっぱいを欲しがるので寝かしつけに家族の協力は不可欠です。
断乳翌日:自分で圧抜き
朝は、胸が張って目覚めました。
桶谷式では「胸が張って辛ければ1日数回・5時間以上あけて圧抜き(母乳を少し絞ること)しても良い」との指示がありました。
圧抜きする度に少し楽になりましたが、ずっと胸が張ることには変わりありませんでした。
この日も入浴NGだったので軽くシャワーを浴びました。
子どもの夜泣きが辛かったです。
断乳2日後:通院
感覚的には一番胸が張っている状態。
このタイミングで桶谷式の母乳相談室へ行きます。
ただし、この日だけは子どもを相談室に連れてくるのはNG。
施術は通常より長く約45分くらいで、驚くほど全身がスッキリします。
先生のOKが出れば、この日から軽い入浴は大丈夫。
私の場合、この施術以降は胸が張って辛いという感覚はなくなりました。
断乳から10日前後:通院
1週間前と比べるとマシですが、少し張っている状態で痛みはなし。
何より施術するとまだまだ母乳が出ることに驚きました。
この日は相談室に子どもを連れて行きましたが、特に欲しがることもありませんでした。
断乳から1ヵ月前後:通院
胸の張りや詰まった感じは無い状態で通院。
ただ、実際に絞ってもらうとドロっとした詰まりが出てきました。
断乳から2ヵ月前後:最後の通院
個人差ありますが、通常は今回で断乳後の施術は終了の日です。
分泌がかなり減っている状態が理想的。
私の場合は、まだ分泌が続いていてもう一度通院が必要と言われました。
※この1ヶ月後に最後の通院をして終わりました
私の場合は乳腺炎を過去に起こすなど詰まりやすい体質。
個人差はありますが、私のように分泌が落ち着くまで通院をすすめられることが多いです。
【体験談】ここが辛い!桶谷式断乳の注意点
私が断乳で辛かったこと
- 覚悟はしていたけれど、断乳の瞬間は泣きじゃくる
- 断乳3日目まで入浴できなかった
- 特に寝かしつけの場面で家族の協力不可欠
赤ちゃんの注意点
- いつも以上にこまめに水分補給
- 母乳を欲しがったらおにぎりなど食べ物を
ママの注意点
- 母乳を欲しがっても与えないという強い意志
- 高カロリーな食事や過度な運動は乳腺が詰まりやすくなるので控える
- 断乳3日目まで入浴は控え、シャワーやタオルで体を拭くだけにする(血行が良くなり過ぎるのを防ぐ)
まとめ:桶谷式断乳の体験談
断乳はもっと「痛い」ものだと思っていましたが、実際に痛かったのは断乳翌日と2日目。
自分でする圧抜きも、母乳相談室で行う施術も痛いというより、「スッキリ」するものでした。
こう思えたのは、母乳育児のプロである桶谷式の力を借りたおかげ。
卒乳・断乳に悩んだら、桶谷式の母乳相談室に相談してみるのも1つの方法です。
断乳は“親子で成長した証”として家族でこの節目を迎えられると良いですね。
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